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岡田監督AREのARE?阪神タイガースのチームを変えた手腕とは?

阪神タイガースがついにアレしちゃいましたね。

アレってつまりリーグ優勝のことですけど、もうすでにほぼ日本全国の人に知れ渡るほど流行語になってますよね。

阪神ファンの都市伝説では「優勝」というワードを言ってしまうと、これまでの好調がたちまち不調となってしまい優勝を逃してしまう苦い経験を何度もしているんですよね。

だから今年の好調ぶりを「優勝」という言葉を使うのは阪神ファンにとってタブーとされ、大阪ならではの「アレ」という言葉に置き換えて会話を成立させていたんです。

阪神の岡田監督や選手たちも優勝という言葉は使わずに、インタビューなどでも「アレ」という言葉で会話するほどの徹底ぶりだったのでチーム自体にアレのプレッシャーがなかったのかもしれないですね。

就任たった1年でアレ出来たのは岡田監督がどんな改革を行ったのか調査したいと思います。

目次

阪神タイガース18年ぶりのAREのARE?

岡田大監督は2004年から2008年の5年間阪神の監督に就任していてリーグ優勝1回、2010年から2012年までの3年間オリックスの監督に就任しましたがBクラスに低迷という成績に終わっています。

2012年から今年2度目の阪神の監督として就任するまでの10年ほどのブランクの期間、岡田大監督は解説者としてグランドの外から試合を見ることで阪神のチームの弱点を見てきたようです。

岡田監督は就任1年で阪神タイガースの何を改革して「アレ」出来たのでしょうか。

選手たちの野球人としての姿勢に変化?

岡田大監督がチームをつくる上で重視しているのは社会人としての姿勢です。

それを象徴する出来事が今シーズンにもあったようです。

チームの主軸である佐藤輝明選手が、6月頃は打撃不振に陥り成績は芳しくない状況でした。

岡田大監督は平田ヘッドコーチに佐藤選手の二軍落ちを通達しています。

6月は、打率.179、1本塁打、8打点の大不振。代弁した平田ヘッドコーチは「鍛えて帰ってこい」と送り出したことを明かし、「プレー以外のところを見られているぞ」とも佐藤に伝えたという。

RONSPO

平田ヘッドコーチが言う「プレー以外のところ」というのが岡田大監督ならではの着目点です。

二軍落ちする前の日に佐藤選手はスタメン落ちを告げられましたが、試合前練習でのノックに参加しなかったことがあります。

岡田大監督は佐藤選手が試合前のノックに参加していないことを疑問に思い、矢野前監督時代にはスタメン落ちした選手はノックに参加しなかったのかと木浪選手に尋ねたようです。

木浪選手は「そんなことはありませんでした」と答えたらしいのです。

その結果岡田大監督は主軸である佐藤選手でさえも二軍落ちという荒療治によって、もう一度野球人としての考えを見つめ直してもらいたかったのだと思います。

佐藤選手の二軍落ちは周囲の選手たちにも刺激となり、明日は我が身という緊張感を与える効果は大きいと思います。

この時がちょうど2位のDeNAに0.5ゲーム差まで縮められていた今シーズンのターニングポイントだったと言えるでしょう。

この結果、佐藤選手が一軍スタメンに復帰した時には明らかに佐藤選手の行動に変化が生まれ、岡田大監督は佐藤選手の心の変化を大変嬉しく感じていたそうですよ。

8月29日の甲子園での横浜DeNA戦で、8回に二塁打を放った佐藤に岡田監督は代走熊谷を送った。佐藤は、試合途中でベンチに下がったが、彼の大きな声が聞こえてきたのだ。佐藤はベンチから選手を激励する声を必死に出していた。

RONSPO

岡田大監督は佐藤選手の一例のようにチームやグランドの隅々まで目を行き届かせて、些細な変化でさえも気付きチームにとってどうするべきかを確認しているんですね。

岡田監督は、背中に目がある男である。いや、そこら中に目がついていると言ったほうがいいかもしれない。試合前からグラウンドの端から端まで目配りして、選手の所作から、異常をすぐに見抜き、報道陣の誰がきていて、誰がきていない、までを把握している。試合中は、相手ベンチの様子、監督の動きや表情、そして自軍の選手のベンチでの並びから、誰と誰が話をしているのか、までを細かくチェックしている。

RONSPO

岡田大監督はこれまでの悪しき習慣をガラッと変えて、チーム全体に緊張感をもたらしたのが「アレ」につながった要因のひとつだと思います。

岡田監督がフォアボール査定を改革?

岡田大監督は監督に就任が決まったことで球団側に選手の査定ポイントの交渉をして承認を得ています。

フォアボールの査定ポイントをアップ?

岡田大監督は監督就任を受けてまず行ったことが、フォアボールの査定ポイントを上げることをフロントに要請していました。

今季四球を選んだ時のポイントを「1ポイントから1・2ポイントとかにね」とアップすると選手に伝えたと掛布雅之さんとのインタビューで岡田大監督は明らかにしました。

当然それを聞いた選手たちは「四球は年俸アップにつながる――。」と選手たちの目の色が変わるわけですよね。

岡田大監督の理論としてはフォアボールはボール球を振らないという基本的なこと。

解説者時代が長かった岡田大監督はグランドの外から、阪神の選手たちがボール球に手を出して負けることを多く見てきたからこそ発案した給料査定なんですね。

攻撃で言えば「普通にやる」ことの一つが、ボール球を振らないこと。それで四球が増えたけど、考え方が変われば、こんなに変わるんやな(笑)。開幕前に球団に四球の査定ポイントを上げるようには言うたけど、選手には考え方を伝えただけやで。技術はなかなか変えられへんから。

デイリー

さすがに掛布雅之さんもフォアボールの査定を上げることは思いつかなかったと話しています。

シーズンの途中経過の数字ですが阪神の選手のフォアボールが多いことが一目瞭然ですね。

ヤクルトの村上選手や巨人の岡本選手といったセ・リーグを代表する打者のフォアボールが多いことは理にかなっているといえるのかもしれません。

産経新聞

今季ここまでチームの得点力が決して高くない中で、打者に浸透してきたのが四球を選ぶことだ。チームが交流戦を終えた時点で12球団最多の235個を記録。リーグ最下位に低迷する中日(130個)とは100個以上の差をつけている。チームの屋台骨となっている

産経新聞

フォアボールの差が大きな勝ち星となっていることはこれまで誰も考えつかなかったことでしょう。

フォアボールを選んでガッツポーズ?

阪神のフォアボール査定が上がったことが選手たちに浸透している象徴的な試合が、開幕三連戦のDeNA戦での二戦目で小幡選手がフォアボールを選んだ打席ですね。

延長戦までもつれた展開となり延長十二回ツーアウトの場面から、逆転勝利に導いた結果となり見事開幕三連勝を掴み取ったことが選手たちにもフォアボールの重要性が浸透したのでしょう。

特に2戦目。延長十二回2死よ。糸原が代打でヒット打った後、小幡が四球でガッツポーズしよったんよ。「ヨッシャー、つないだ」というような。あれを見た時に「あっ、なんかチームとしてええ感じやな」と思った。

デイリー

岡田監督見逃し三振もOKの指示?

6月4日のロッテ戦ではロッテの先発佐々木朗希投手ということもあり、なかなか打つことは難しいだろうと判断した岡田大監督は見逃し三振OKの指示を出していたそうです。

岡田監督は「まあ、そんな打てないっていうか。ヒット出なかったけど、まあ、とにかく低めを振らない、フォアボールを絶対選べると思っとったから」と強調。佐々木朗希の「四球と暴投が全て」

産経新聞

見逃し三振OKの指示は選手にとって見れば、悪球にさえ手を出さず確実に打てるボールに絞れるというメリットがあるでしょうし、気持ち的にも少し楽になりますよね。

結果として五回までは9三振を喫するものの、4つのフォアボールを選ぶことで100球を超える球数を投げさせていました。

そんな中で6回に中野選手がフォアボールを選び二塁に盗塁を決めた後に、岡田大監督の読みどおりに佐々木投手の暴投により三塁に進塁しました。

その後大山選手がタイムリーヒットを放ちワンヒットで一点を取るという効率的な攻撃が、フォアボールの大切さを物語っていると言えるでしょう。

阪神ファンからも岡田大監督のフォアボールの査定改革についても賛辞のことばが多く囁かれていますよね。

これまで頭脳的な野球をする監督は阪神に近年いなかったですからね。

もう本当に岡田大監督の指揮は素晴らしいと思います。

まとめ

阪神タイガースが「アレ」できた岡田監督の改革を確認しました。

「一人ひとりが普通にやるべきことをやり、全員で勝つ」を選手が理解して、それを実践してきたことに尽きるのだと思います。

またフォアボールを選ぶことが給料査定が上がるという選手にとっては嬉しい給料改革を行ったことが大きかったようです。

阪神タイガースは次はCSの「ARE」、日本シリーズの「AREのARE」と関門がありますので、特に阪神ファンの皆さん、阪神の選手の皆さん「AREのARE」するまでは「AREのARE」を言わないでおきましょう。

今年のシーズンが終わったときに思いっきり「AREのARE」を叫びましょうね。

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